債務整理した公務員の妻

はじめまして、ゆうこと申します。

このページを見られているということは、あなたも現在、借金がある、もしくは借金がある夫がいる、ということでしょうか。

もしそうであれば、私の経験が少しでも、あなたの助けになればと思っておりますので、引き続き読んでいただければと思います。

つい先日、夫の小規模個人再生が認可されました。

夫は公務員ですが、それ故に無茶な借り入れをしてしまい、借金を負うことになりました。

借入額が大きく、返すことができず、債務整理することになってしまいました。

夫も非常に反省し、社会にご迷惑をかけてしまうことは理解しています。

しかし、私や子どもを守るために、債務整理という道を選択し、今後の人生を歩むことにしました。

これからの生活は厳しいものになりますが、借金地獄で家族全員が路頭に迷うよりは、何百倍もいいことになります。

夫が私に報告してきたときは、心臓が止まるくらいびっくりしましたが、あのときすぐに債務整理の道に進んでよかったと思います。

もし、あなたが借金に悩んでいる状態でしたら、今すぐ法律事務所に相談するべきです。

そうすることで、現在の苦しみから逃れ、質素な生活ながら今後を見据えることができるようになります。

 

もう少し詳しい経緯を、書いていこうと思います。

今、苦しんでいるあなたの気持ちが少しでも楽になればと願っています。

【夫が借金を負った経緯】

同じような境遇で悩んでいる方に、少しでも力になれればと思い、大まかな経緯について書いていきます。

独身時代前期:平凡な暮らし

国立大学卒業。その後、公務員に就職。

特に問題も起こさず、いたって普通の人生を歩んできました。

実家暮らしでしたので、奨学金の返済はあるものの、給料のほとんどを貯金し過ごしていました。

お金の使い道は、たまにゲームとかを買う程度のものでした。

社会人2年目の春に、今の妻と出会いお付き合いスタートしました。

独身時代中期:デート代がかさむ

ここでも奨学金の返済はあるものの、お金に不自由はしません。

お金の使い道がひとつ増え、デートでお金を使うようになりました。

大学生時代とは違い、少しまとまったお金を持つようになったので、ご飯や旅行にも少しお金を使うようになりました。

しかし、破綻するほど大金を使用するわけでもなく、健全な範囲で楽しんでいました。

独身時代後期:結婚準備

生活に変化はほとんどありませんが、お付き合いが長くなり、結婚を意識しだしました。

そのため、結婚で必要なものを準備していくことになりました。

この辺から少しずつ、金銭感覚がおかしくなっていってしまいました。

高くついてしまったのが、婚約指輪と結婚指輪です。合計で150万円ほどのものを購入。

結婚と同時に同棲を考えていましたので引っ越し費用や家具家電も必要となってきます。合計で100万円ほど必要となりました。

結婚式の費用と新婚旅行も莫大なお金が必要です。300万円と50万円ほどで合計350万円かかります。

これだけで約600万円です。

貯金していたとはいえ、600万円もありません。

ここで、買えなかったらもちろんあきらめる(無い袖は振れませんので)のですが、カードで分割払いにしたり、リボ払いにしてなんとか購入できてしまいました。

これが、非常に問題でした。

ですが、それは言い訳にしかなりません。身の程に合ったものを選ばなかった代償です。

結婚初期:自転車操業

結婚準備で約600万円のお金を使いました。

とても貯金だけでは払えませんので、銀行から借りました。

これが全てのはじまりです。

お金は借りてしまうと、あたかも自分のお金のように思ってしまいます。

また、カード払いも組み合わせると、手持ちがなくても、ものを買えてしまいます。

そうすることで、ありえないほどの借金を背負ってしまいました。

その後、無事に?入籍し同棲を開始しました。

ここから他社で借りては返す、という自転車操業になりました。

テレビでしか見たことのない世界で、自分がまさかそうなるとは思ってませんでしたが、まさに絵にかいたような自転車操業でした。

生活費もないので、借りたお金で払い、家賃は滞納、電気ガス水道でさえ払えない月も出てきました。

このままではいつかダメになるし、この方法でうまくいくわけがないと感じながら、他にどうしようもなく日々を過ごしてしまいました。

このときは不安で、そのことばかり考えていました。

夜、寝ていても不安ですし、仕事も手につきません。

しかも、自転車操業もすぐに破綻してしまいます。

おおよそ3か月でしょうか。不安な日々が過ぎ去り、ついに職場に催促の電話がかかってきました。

電話が鳴ると怯える日々も1か月くらいを過ぎ、もう精神的にボロボロとなってきました。

そして、もうどうしようもないと思い、法律事務所にお世話になることにしました。

【法律事務所に借金返済の相談】

とにかく催促の電話から逃れたい。

これが法律事務所にお願いしようと思ったきっかけでした。

何も知識もないですし、どこにかければいいかわかりませんでしたので、ネットで調べまくりました。

依頼するお金もないですし、相談も有料だったらと思うと、なかなかどこに連絡すればいいかわかりませんでした。

結局、自分に合った事務所に依頼がいくシステムを利用しました。

 

これを使うことで、どういった事務所に依頼がいくか不安もありましたが、結果的には救われました。

電話がきている時点で、恐怖で思考能力がなく、何も考えられないので、自分がいくべき事務所を選んでくれるシステムは神様に見えました。

もし、これを読んでいるあなたも、悩んでいるのでした、すぐに相談するべきです。

そうすることで、現在の苦しみから逃れられ、次の未来に向かって歩みだすことが可能となります。

システムを利用した結果、住んでいる地域に近く、口コミのよい法律事務所が選ばれ、行くことになりました。

いざ行くとなると、本当に行きたくなくて、何度も事務所の周りをぐるぐるしていました。

しかし、行って相談しないことには、今の状況は改善しませんから、意を決して入りました。

入口は、完全に隔離されており、そこから内線電話をかけることで、担当の方が出てくる仕組みになっています。

事務所は、さっぱりとシンプルですが、パーテーションで区切られており、他の人と顔を合わさないようになっています。

厳密に言えば、声が聞こえてしまいますが、大声で話すわけでもないですので、誰かにバレるということはないでしょう。

少し待っていると、担当の司法書士が来られました。

あまり知識がなかったのですが、てっきり法律事務所では、弁護士が来るものだと思っていました。

この法律事務所は、債務整理を専門にしている事務所でしたので、専門性を高めるために司法書士が担当しているようです。

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時間にして1時間ほど、債務整理の基本的なことについて、話していただきました。

その後、また1時間ほどかけて、経緯や今後どうしていくかの話し合いになりました。

債務整理の相談で、ほぼ全員言うのが「身内・知り合いにバレたくない」ということです。

例にもれず、夫もバレない方法での債務整理を考えました。

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事務所に提案されたのは、「任意整理」と「小規模個人再生」の2種類の債務整理です。

2種類の違いをとても簡単にいうと、「裁判所を通すかどうか」が異なります。

「任意整理」は、裁判所を通しません。

借金した人と、貸してくれた人(会社)との話し合いのみで手続きが完了します。

その分、利子分のみカットとなるので、効果は小さいです。

しかし、家族や職場には、ほぼバレずに行うことができるというメリットもあります。

「小規模個人再生」は、裁判所を通します。

民事再生法の規定に従って、個人の返済負担の圧縮と返済計画の立案とを支援する手続きです。

個人債務者とその債権者との間の民事上の権利関係を適切に調整し、もって当該債務者の経済生活の再生を図ることにある(同法第一条)。

上記のように、法律に基づいた手続きとなりますので、内容が難しいですが、その分、借金は5分の1になり、効果は大きいです。

しかし、裁判所を通すため、家計の計画や、家族のことを提出しなければならないため、バレずに行うことは非常に困難です。

借金額や今後の収入によって、どちらを選べばいいかは異なります。

夫の場合、「任意整理」ですと、月に10万円以上の返済が待っています。

身内にバレたくない、ということで最初は任意整理を選んだみたいですが、もともと生活費も足りなくて四苦八苦しているのに、月10万円も返済できるわけがありません。

結果、「小規模個人再生」を選ぶことになります。

本来なら、この時点ですぐに妻に報告し、今後のプランを立てなければなりませんが、夫の場合しばらくは秘密のままで進めていました。

もしあなたが、光熱水費も家賃も含めて、お金に関することのすべてを行っているなら秘密のままで進めることが可能かもしれません。

しかし残念ながら、そのようなことは稀で、やはり家族の協力なしで「小規模個人再生」の手続きを進めることは困難です。

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【妻へ借金の報告】

「小規模個人再生」をすることに決定し、実際の申立てに向けて動き出しました。

最初は、事務所に費用を払っていかなければなりません。

「小規模個人再生」は、理論上、裁判所に事務にかかる実費さえ払えば申立てることが可能です。

その場合、3万円ほどの費用ですが、実際は手続きの書類を個人で作成することは困難ですので、現実的ではありません。

夫のように、法律事務所にお願いする場合、弁護士ですと30から50万円、司法書士ですと20から30万円くらいの費用がかかります。

そこに、裁判所へ払う実費3万円ほどと、予納金といって、裁判所に預けるお金が5から20万円ほど必要になります。

予納金は、あとから返ってきますが、返済できる能力があることを示すものでもあるので、必ず必要となります。

予納金の金額は、裁判所によって異なるため、例えば、大阪の裁判所なら5万円、京都の裁判所なら20万円となっています。

そんなおおよそ50万円のお金なんて準備できるわけない・・・

債務整理をお願いすることもできないのか・・・

と思ってしまいそうですよね。

そこは、きちんと事務所が考えており、無理なく払えるように調整してくださいます。

法律事務所も商売ですので、お願いにいっている私たちは、お客様としての扱いです。

借金で苦しんで、返済ができないのも重々承知ですので、そんなに厳しい条件では言ってきません。

夫の場合は、月に5万円ずつ支払い、半年かけて事務所への費用を払いきるプランだったようです。

それでも厳しいですが、月に5万円払えないようでは「小規模個人再生」自体、頼むのが難しいため、これくらいはクリアするだけの収入が必要だそうです。

これは事務所の方針や、あなたの状況にもよるでしょうから、相談が必要かと思います。

貴方も抱えていませんか?借金のお悩み。解決の糸口はここにあります【杉山事務所】

【個人再生手続きへ向けて】

月5万円の支払いを行っている最中から、「小規模個人再生」を申請するための準備を行います。

ややこしい事務手続きや調書作成は、法律事務所がやってくれるはずですので、基本的にすることはありません。

それでも、確実にしないといけないこともあります。

具体的に、依頼主であるあなたが行うことは、2つです。

1、家計収支表を作成する
2、少しでもいいので貯金する

1は、家計簿のようなものを作成し、収入と支出をもれなく伝えなければいけません。

最初に、法律事務所との相談の中で、家計収支がどのような状態か必ず話題になります。

その中で、どこのお金を減らすことによって、今後、借金を返していくかの話になります。

家賃の安いところへ引っ越す、携帯電話を格安SIMに、車の売却、嗜好品を買わない、等々、厳しいことを言われますが、悪いのはこちらなのでがんばるしかありません。

収支の証拠を残すために、すべてのレシートを取っておかなければばならず、公共料金の領収書は確実に求められます。

収入と支出の誤差があれば裁判所に指摘されますので、厳しくみられる箇所でもあります。

2は、新しく通帳を作成し、月1万円でもいいので貯金をしていくということです。

貯金するだけ、家計に少し余裕を持たすことと、今後のために貯金をする癖をつけるために行います。

これを行うことで、裁判所の印象もかなりよくなるようで、必ず行う項目になります。

加えて、必要ならば行う追加項目が、3つあります。

3、持っている資産の価値を計算する
4、使用していない通帳の解約をする
5、事務所に行って、書類を作成する

3,4,5すべてに共通しますが、小規模個人再生は、現金であれば99万円まで、物であれば20万円までは保持することが可能です。

しかし、それ以上のものは、換金して返済に充てなければいけません。

ローンも借金として考えれますので、ローンが残っているものは、通常は、ローン会社に引き揚げられると考えてよいと思います。

ただし、住宅ローンに関しては、住宅賃金特別条項があり、残せる場合もありますので、事務所と相談することになります。

持っている、資産の価値を出さなければいけませんので、通帳もすべて写しが必要となります。

物に関しては、価値がわかるように、質屋に聞きに行ったりしなければなりません。

生活必需品に関しては、この限りではないようですので、そこもひとつずつ相談することになります。

その中で、使用していない通帳は、出すのも大変なので解約する流れになります。

地方の通帳を持っていたりすると、窓口がなくて大変ですので、はやめに動く必要があります。

隠しておいても見つからない可能性もありますが、見つかった場合、とても大変なことになりますので、やはり解約するようにしましょう。

私たちの場合も、家計収支表をきちんと書き、貯金するというのが大変でした。

収支表は、3,4か月は書かなくてはならず、貯金はずっとになりますので、携帯電話を格安SIMにしたり、節電したりはしていました。

住宅ローンはなかったため、手続きはややこしくならなかったのですが、車は私(妻)名義ですがあったため、一応売った時の見積もりを提出しました。

小規模個人再生を出すのは夫であるため、私の資産や信用情報には全く関係ないのですが、やはり配偶者であり、生活を共にしているため、資産の確認をされた格好となります。

そういった作業をしつつ、法律事務所に払うべきお金が払い終え、いよいよ裁判所へ書類を提出となります。

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法律事務所に行ってから、支払いが終わるまでに、7か月かかりました。

提出してからは、待つ期間が長いこと以外はすることがありません。

万が一、書類に不備があったり、提出もれがあった場合には、すぐに対応しなければならないため、事務所との連絡は密に取りますが、それ以外は何もありません。

結果、提出から3か月後くらいに無事に承認されました。

否認する業者が半数を超えた場合、申立ては否決されますが、大丈夫だったようで安心しました。

業者としても、否認したところで、返せる能力がないことはわかっていますから、それだったら少しでも返してもらうために、しぶしぶ承認することが多いそうです。

承認後、1か月後くらいに官報に載ることになりますが、いつ載ったかも、自分で調べないとわかりません。

確かに載っていましたが、特に変な闇金から連絡があるとか、そういったことはありませんでした。

夫は公務員なので、仕事柄官報を見ている人がいて、気づかれる心配もしていましたが、そういったこともなさそうでした。

官報掲載後、疑義がなければ、いよいよ個人再生の返済開始となります。

法律事務所に相談に行ってから、1年後くらいに、ようやく開始となります。

長い長い道のりでしたが、無事に申立することができ、あとは3年かけて、借りたものを返すだけとなりました。



【個人再生開始後の生活】

申立が通ってからは、いたって普通の生活をしています。

返済は、3か月に1回の方式にしましたので、計12回を3年間で返済します。

特に何か、手紙が来るわけではないため、その管理だけは忘れないようにしなければなりません。

支払いが少しでも滞った時点で、小規模個人再生はなかったことになり、再びすべての借金の返却義務が生じてしまいます。

最初、事務所に行く前は、借金のやりくりに辟易していました。

催促の電話に怯えている日もありました。

夜も眠れない日がつづき、ストレスも半端なく溜まっていました。

我慢できなくなり、法律事務所に行くことにしました。

事務所に行った直後は、話すのも恥ずかしいし、事務も面倒くさいと思っていました。

しかし、そこを切り抜けて、小規模個人再生を申立した今は、通常と変わらない生活を送っています。

3年間は、返済がありますので、贅沢はできませんが、それ以降は、普通の人と何ら変わりなく生活できます。

今、借金に苦しんでいるあなた、どうか悩まずに法律事務所に相談してみてください。

公務員であり、仕事に影響が出るのではないかと心配しているあなた、大丈夫ですので、相談してみてください。

きっと、現状の問題を解決し、未来へつながっていきます。

いつからでも、遅すぎるということはないので、思い立ったら今すぐ、相談されることをおすすめします。

貴方も抱えていませんか?借金のお悩み。解決の糸口はここにあります【杉山事務所】



プロフィール
この記事を書いた人
ゆうこ

債務整理した公務員の夫を持つゆうこと申します。
結婚して数年後、夫の借金を知り、そのときに絶望しました。
しかし将来を考え、債務整理を選択した夫とともに生きていくことにしました。
債務整理した方、これからされるかもしれない方の力になれればと思いブログを立ち上げました。
現在は個人再生し、3年間の支払いを完了しています。その後の生活を書いていきたいと思っています。

債務整理した公務員の妻